散骨について

散骨とは

散骨とは「遺骨を埋葬せずに、故人の思い出の地などの海や山に遺灰を撒く事」です。
古くからインドでは川の側で火葬を行い、遺骨をそのまま川に流す葬法があることでも有名です。これは、亡くなった人を自然に還す、という生き物としてごく自然な行為が行われてたということになります。
ここ数年、数多くの映画に散骨シーンが描かれることも多くなり、散骨に対する認識や興味、イメージが高まりつつあるようです。
しかしながら、希望する方が多い割には、散骨までの手順、方法、宗教の問題、時期などのことがあまり認知されていないため、実際に行う人はまだ少ないのが現実です。

法律の解釈

日本では、昭和23年に施行された「墓地、埋葬に関する法律」で「墓地以外の埋葬、火葬場以外の火葬」を禁止しています。しかし、埋葬されない焼骨がどのように扱われなければならないかということまでは規定していません。
法務省は「節度をもって葬送の一つとして行われる限りは問題はない」との見解を表明しています。刑法190条の「遺骨遺棄罪」に当たるのではないかということですが、葬送のために遺骨(遺灰)を撒くことは「遺棄」には当たりません。故人の遺言や遺族からの承諾があって、節度をもって行われれば問題はないという事です。

散骨を行うためには

現在の日本では、故人が散骨を望んでいても、「墓地に埋葬されるのが当たり前」という風俗や固定観念が強く、遺族がそれを許さない風潮もあります。 あくまでも故人の意思と遺族の意思が同じで、かつ重要な親族からも支持されることが大切です。
このためには遺言で希望を遺すことも有効でしょうが、常日頃から関係する親族や、喪主となる予定の人との間で完全な合意を得ておくことです。

環境に対して

「廃棄物処理法」や「海洋汚染防止法」などでは、汚染物質について考えられていますが、遺骨(遺灰)の主成分はリン酸カルシウムであり問題ありません。散骨に際して形見を投げ入れたりすることは、たとえ汚物物質でないとしても控えた方が良いでしょう。遺骨(遺灰)は水溶性の紙に包んで散骨し、花についてもできるだけ短く処理した上、献花すべきでしょう。

散骨代行

ひかり葬祭センターでは、ご遺族が散骨を希望される場合、その専門会社様との連携により、お世話をさせていただくことが可能です。